<< | 2024 年11 月 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 | >>
Updated
2024.11.22 (Fri)
2024.11.22 (Fri)
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Updated
2012.02.23 (Thu)
2012.02.23 (Thu)
・・・まだ暗黒の魔法使いが封印されていない頃、メイプルワールドには小さな村が沢山ありました。
巨大な木が生い茂り、そこを住処としていた人々がおりました。
この村の人間は、みんな魔法使い。
ある者は激しい炎を放ち、またある者は凍える吹雪を放ちます。
その村に住む一人の少女。
名前はリゼット。
彼女には一つ、悩みがありました。
???「よいしょっ・・・よいしょっと・・・。」
ガリガリ...ガリガリ...
後にエリニアと呼ばれる森の奥深くで、彼女はせっせと準備していた。
木の棒で地面を引っかいて、円を基準とした模様を描いている。
いわゆる魔法陣と呼ばれる代物だ。
リゼット「でーきた!ちょっとゆがんじゃったけど初めてだしまぁいいかな♪」
描いていたのは召喚の魔法陣。しかも魔物を呼び出す代物である。
召喚魔法といっても様々であるが、魔物を呼び出すのは「闇」魔法の一種であり、禁忌とされていた。
彼女には「火」や「氷」といった、メジャーな属性の素質がなく、
頼みの綱だった「聖」属性にいたっては、習得さえ困難という非才っぷりだった。
そこで彼女は最後の手段で「闇」属性の魔法を試す事にした。
村の書庫の閲覧禁止の棚にあった闇魔法について書かれた本をこっそり持ち出し、
早速試してみようと森の奥までやってきたのだった。
←表紙『誰でも出来る初めての闇魔法っ!』
リゼット「ふっふっふー!初めてなのにアレンジしちゃった!今度こそ私、才能あるかも!?」
彼女が目をつけたのはスケルトンの召喚魔法である。
仮に使役できなくても、スケルトンなら私でも倒せるから大丈夫。と考えた。
リゼット「そ、それじゃいくよ・・・!」
『堕天使アザエルの名においてここに命ず。魔界の門より来たれすごいのっ(スケルトン)!』
ドオオオオオオオンッ!!
リゼット「お、おお・・・!?」
???「我を呼んだのは貴様か?」
リゼット「キャー☆だいせいこーう♪やったね私!!」
リゼット「・・・ってあれ?スケルトンじゃないや。」
???「・・・バルログの中でも希少種である我をあのような下級の魔物と一緒にするな。」
リゼット「でも私、スケルトン呼ぼうとしてたよ?」
???「なん・・・だと・・・ってなんだこの魔法陣は!無茶無茶ではないか!」
リゼット「頑張って描いたよっ♪」
???「こ、こんなふざけた魔法陣で我は呼び出されたのか・・・帰りたい・・・。」
リゼット「帰れないの?」
???「こんな無茶無茶な魔法陣で無事に帰られる訳がないだろ!!」
リゼット「じゃあ帰んなくていいじゃん♪」
???「・・・は?」
続きました(第二話へ)。
PR
この記事にコメントする