リゼットとグロウ10

前回のあらすじ。








リゼット「私の杖が重くなった！」









グロウ「ああ。」









リゼット「魔法よりちからが鍛えられそうだねっ！」










グロウ「正直お前は魔法使いより戦士の方が向いていると思う。」

 

リゼット「も、もてた！もてたよグロウ！」









グロウ「ああ(･･･半日かかったがな)。」









リゼット「いつもより杖が軽い気がするよ！」










グロウ「杖に魔力を流し込み、身体の一部のようになっている状態だからな。」











リゼット「わーい☆わーい☆」










グロウ「･･･まずはその状態に慣れる事だ。それと慣れない内から調子に乗ると･･･」










リゼット「あ、あれ･･･？」










ドサッ









グロウ「･･･やれやれ、こうなると思ったわ。そもそも今明け方だぞ？」










リゼット「Zzz...」












グロウ「･･･チャンス、なのだろうな。」









































































リゼット「Zzz...」

グロウ「･･･静かだな。」








ガチャッバタン。












リゼット「Zzz...」








グロウ「･･･これでよし、と。」









グロウ「･･･あの杖を振っていればそこそこ強くなれるだろう。」
　　　　　　










グロウ「これ以上お前と一緒にいる理由はない･･･分かるな？」











リゼット「Zzz...」











グロウ「･･･フン、寝てる相手に俺は何をやってるんだか。」










リゼット「...グ...ロウ...」










グロウ「───ッ！」











リゼット「Zzz...」











グロウ「寝言か･･･。」

















リゼット「あ...りが...とぉ...。」











グロウ「───ッ！！」












リゼット「Zzz...」








グロウ「･･･はぁ。」











































































グロウ「･･･もう少しだけ、付き合ってやるよ。」








続く(第十一話へ)。