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2024.11.22 (Fri)
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2012.03.03 (Sat)
2012.03.03 (Sat)
夢を見ました。
沢山の魔物が2体の白いバルログを襲っていました。
彼らの声が聞こえます。
白いバルログは高い魔力の証。
食えば王に匹敵する力が手に入る。
だから殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
食べたい。食べたい。食べたい。食べたい。食べたい。食べたい。食べたい。食べたい。
くる日もくる日も命を狙われます。
2体のバルログに、休める時などありませんでした。
そして、ついに1体のバルログが言い出しました。
「私達が私達である限り、安住の地など永遠に望めないでしょう。」
「・・・諦めるな。いつかきっと、穏やかに過ごせる時がくる。」
「その時まで同胞から狙われ続け、そして狩らなければならないのでしょうか?」
「・・・魔物達は力を欲するという欲望のままに生きている・・・俺達もそう、狩らねば死ぬ、それだけだ。」
「しかし、私はもう同胞の血で手を汚したくはありません。」
「・・・ならばその分俺が狩ろう。姉上は俺が守る。」
「最愛の弟に汚れ役を任せる姉がどこにいましょう?そんな事はさせません。」
「分からない。ならばどうする?戦わないと俺達は食われる。」
「だから・・・こうするのですよ。」
「───姉上ッ!?」
膨大な魔力と引き換えに行われた儀式。
それは術者の命と引き換えに強力な結界を張る代物だった。
「・・・さぁ、窮屈かもしれませんが・・・この空間だけはお前だけのものです・・・。」
「姉上!」
「グロウ・・・ごめんなさい・・・弱い私を許してちょうだい・・・。」
「姉上ー!!!!」
リゼット「はっ!」
もぞもぞ・・・。
リゼット「夢・・・かぁ。」
グロウ「起きたか。」
リゼット「グ、グロウ・・・お、おはよう・・・。」
グロウ「・・・?おはよう。」
グロウ「いただきます。」
リゼット「・・・いただきます。」
グロウ「・・・おい。」
リゼット「じぃ~」
グロウ「・・・起きてから様子が変だが、一体どうした?」
リゼット「・・・ねぇ、グロウ。」
グロウ「なんだ。」
リゼット「魔界・・・帰りたい?」
続く(十七話へ)。
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