リゼットとグロウ12

前回のあらすじ。








リゼット「グロウの為に頑張るぞぉ～♪」











グロウ「･･･。」

 

リゼット「まずはお勉強！いっぱい覚えるよ！」





←表紙『誰でも出来る！初めての闇 魔法！』










グロウ「･･･。」











リゼット「グロウに会えたのもこの本のおかげだよ♪」










グロウ「呼ぼうとしてたのはスケルトンだっただろう･･･いや待て。」





































グロウ「お前･･･この本を一体どこで手に入れた？」
















リゼット「ギクッ！」










グロウ「闇魔法の本が正規のルートで手に入ると思えん。」










リゼット「･･･言っても怒らない？」










グロウ「･･･言いたくなければ言わなくていい。」











リゼット「ほ、ほんと？」












グロウ「だがもう魔法教えてやらん･･･本も杖も没収して俺は去る。」










リゼット「ええええっ！いうっいうっいうよぉ～っ！」











































グロウ「閲覧禁止の書庫？」










リゼット「･･･うん。」










グロウ「･･･どうやって入った？」










リゼット「普通に入り口から入れたよ？」












グロウ「･･･ちょっとその本見せろ。」











リゼット「うん。」







←表紙『誰でも出来る！初めての闇 魔法！』












パラ･･･パラ･･･。


グロウ「･･･なるほどな。」














リゼット「ドキドキ･･･。」










ブゥン












グロウ「･･･もういい、返す。」






←表紙『誰でも出来る！初めての魔法！』











リゼット「ね、ねぇグロウ･･･。」












グロウ「なんだ？」











リゼット「そ、その本と杖あげるっ！」










グロウ「･･･？急にどうし───」










リゼット「だ、だから！」











リゼット「おねがい！わたしと一緒にいて･･･！」



































グロウ「･･･。」

















ぽいっ













リゼット「ふえっ･･･！？」













グロウ「なんだ、今日は休むのか？日々の積み重ねが大事なのだろう？」













































リゼット「え、えっと･･･えっと･･･っ！」










































リゼット「あ、ありがとう･･･っ！！」












続く(十三話へ)。