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2024.11.22 (Fri)
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Updated
2010.01.20 (Wed)
2010.01.20 (Wed)
この物語はフィクションです。
全てはメイプルストーリーの世界観を基にした架空の物語です。
─────前回までのあらすじ。
変装して町へと繰り出していた盗賊。
道端で行われていた競り市に対し、口を挟みました。
「これは贋作だ」と。
そこから行商人との論争が始まりますが、終始盗賊が圧倒し続けます。
さて、この行商人との結末はどうなるのでしょうか?
盗賊:どいてくれ。
ワーワーと歓声止まない住民たちをかきわけて現場から離れた。
盗賊oO(やりすぎた・・・)
後悔していた。
最初は本当に、ぐだぐだと論争するだけのつもりだった。
贋作だと言う事は最初から分かりきっていたし、他の品物も全て贋作・・・だと思っていた。
しかし、あの『海鳴姫の微笑み』は違った。
アレは紛れもなく、本物だった。
盗賊oO(・・・価値を理解出来ないなら拾うなっての・・・)
どこぞの貴族が作らせたネックレスなどとは格が違う。
あんなものは・・・そう、『あいすくりーむ』に劣る。
盗賊oO(さ、長居は無用だ。)
いかんせん目立ちすぎた、感情に任せた己の行動を反省する。
だが、こっそり去ろうとする俺の背中に声がかかった。
行商人:ま、待ってくだせぇにいちゃん・・・いや、ダンナ!
俺が抜けた後の騒ぎの中心人物である行商人だった。
盗賊:まだ何かあるのか?ちゃんとフォローは入れてやっただろう?
行商人:その件については本っ当に感謝してやす!
お前自分の店はいいのかよ。と聞くと、もう済ませました!と答えられた・・・こうゆう所だけは手際がいいな。
あと、ダンナはやめろと付け加えるが、
まぁまぁダンナ、これぐらい良いじゃないっすか~と流されてしまった。
あの後のやり取りにはもう少し続きがあった。
トドメの一言で撃沈していた行商人に対して、いくつか補足したのだ。
盗賊:おい、最初に言った言葉は覚えているか?
行商人:・・・なんでしたっけ?
こうゆう一つ二つ抜けてる性格だから贋作を掴まされるんだと心中でつぶやく。
盗賊:・・・営業妨害をするつもりはない、だ。
行商人:あぁ、そんな事も言ってたような・・・
半ば放心状態になってるコイツに説明するのも少々癪だが、仕方ない。
盗賊:俺は何も、贋作だから価値がないとは言ってない。
行商人:・・・へ?
アホ面すんな。と小声で言った。
二つの贋作を手に取り、説明を始める。
盗賊:いいか?確かにこいつらは贋作だが、正直言って良く出来ている・・・良くここまで本物に近づけたと賞賛したい位にな。
確かにこれらは本物じゃないかもしれない・・・だが、贋作にだって魂は宿るのだ。
少しでも真に迫ろうとした職人の想いが、この贋作には篭っているっ!
盗賊:加えて、あの格安の競り市だ。
盗賊:落札価格は最初の金額からは随分と上がったが、それでもまだ一般の装飾品より少し安い。
行商人:え?え?
まだ分からないのか、やれやれとため息をつく。
盗賊:本物じゃなくても、この贋作には競り落とした金額以上の価値はあるんだよ。
行商人:!!!
俺の声がしっかり聞こえるよう、静かにしていた住民達がどよどよと再びざわめき出す。
盗賊oO(・・・フンッ!)
物にとって、その正しい価値を分かってもらえないのは不幸である。
今回はその典型、それがどうしても許せなくて口を挟んでしまった。
行商人は競り落とした人に改めて買い取ってくれるか聞いているようだ。
盗賊oO(まぁついでに暇つぶしもさせてもらったし、良いだろう・・・)
ちらりと、鍋の中に入っているティアラ・・・『海鳴姫の微笑み』を見る。
海水ではなく塩水だからあまり強くは光らない。
でも、その淡い青の光はまるで「ありがとう。」と微笑んでるかの様だった。
行商人:いや~ダンナって一体何者っすか?その歳であの目利き・・・まさかお忍びで来た貴族とか?!
盗賊:・・・まぁ、そんなところだ。
行商人:うへー;そらまたとんでもないお客さんを呼び込んじまったっ!!
まさか指名手配されてる盗賊だとは思うまい。
俺の一言一言にオーバーアクションで反応する行商人・・・うっとおしかった。
盗賊:で、まだ何かあるのか?
行商人:おぉ、そうでした!あのーこれなんですけど、
ガサゴソと取り出したのは、
塩水から取り出されて変色したティアラだった。
行商人:で、これ一体いくらの価値があるんで?
わくわくしながら聞いてくる・・・本当にうっとおしい。
そんな行商人に対し、きっぱりと言い切った。
盗賊:ない。
行商人:・・・へ?
盗賊:だから価値などないと言っている・・・もっとも、価値を付けられないという意味でだが。
行商人:ま、まじっすか?一体なぜ?!
貴重なものなんでしょ?!本物なんでしょ!?そう食って掛かる・・・そろそろ限界だ。
盗賊:ええいうっとおしい!いいか?!それは人間の作った代物ではない!!
そう、これは海のモンスターが作ったとされる代物。
魔物が作り上げた宝物は世界でも本当にわずかしかない。
だから、偶然拾ったなんてほざくコイツは超強運だったのだ。
盗賊:空気に触れると変色し、海水に反応して光るなんて物を人間が作れる訳ないだろう?!
行商人:・・・そ、そりゃそうですわ・・・すんまへん。
へこへこと謝る行商人を見て、テンションが下がった。
盗賊:ハァ・・・それが海に沈んでいないと海が荒れ、モンスターが凶暴になるって話だ。
行商人:・・・ま、まじっすか・・・今日はダンナに驚かされてばっかりですわ・・・
ダンナって言うな。
盗賊:これで分かっただろう?貴重ではあるが価値はない。さっさと海に投げ込んでおけ。
行商人:わっかりやしたぁ!!色々とありがとうございやした!ダンナ!!
盗賊:だからダンナって言う・・・・・・っ!!!!
行商人:ダンナ?一体どうしました・・・?
見間違え?そんな訳がなかった。
今、俺が最も会いたくない人物。
盗賊oO(・・・何故・・・何故・・・っ!!)
盗賊oO(何故アイツがここにいる・・・っ!!!)
続く(第九話へ。)
なかがき3
ここまで読んでくださった方々ありがとうございます。まだなかがきですホントすみません;
えー正直、俺もここまで行商人とのやり取りが続くとはおもいませんでした。
少し原案を言っておくと、フリマの取引をアレンジして書きました。
言われてみると・・・とか思っていただけたら幸いです。
し、しかし・・・結局シスター登場できたのは最後だけだった;;
すでに相当記事が重くなっているので限界です;;俺自身が残念です;;
この変装盗賊編6,7,8話で意識した事は大きくまとめると3つです。
一つは、盗賊に対するイメージを安定させる事。
一つは、サイドストーリーの為の伏線。
最後の一つは秘密です。ふふ、考えてくださいb
(どちらにせよ、第9話で分かるとおもいますが・・・w)
では、また次回でお会いしましょう。
今日は、これにて。
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無題
ここから シスター様の御話に
つながるんですねー><。
物語4の行商人の 気前の良さというか
物を しっかり見てたような 感じだったのは
こんな 背景が あったからなんですかね...!
このあとの 御話も わくわくしながら
待たせて頂きますですー♪
つながるんですねー><。
物語4の行商人の 気前の良さというか
物を しっかり見てたような 感じだったのは
こんな 背景が あったからなんですかね...!
このあとの 御話も わくわくしながら
待たせて頂きますですー♪
無題
更新頻度がすばらしいですね・・笑
やはり以前
自分のブログを知らせていなくてよかった
今月とか更新回数が悲惨ですからね
よく、
その努力を他に向ければ・・と人はいいますが
結局、メイプルだから、ここまでできるのでしょう
がんばってください!
やはり以前
自分のブログを知らせていなくてよかった
今月とか更新回数が悲惨ですからね
よく、
その努力を他に向ければ・・と人はいいますが
結局、メイプルだから、ここまでできるのでしょう
がんばってください!
無題
8話までお疲れ様です。
実に面白かったです。
この後のシスターとの接触も期待できますが
このサブストーリーの意識した秘密の部分。。
その部分が9話で分かると言う事を書かれてしまってはかなり読み込んでしまいますねw
冗談ですよw
少し間を入れて休憩された方がいいかと思います。
下書きなど残されているのでしょうか?
思いついたストーリーなど一気に書き上げたいですが休息もまた必要だと思います。
あまり無理をなさらぬよう
更新頑張ってください^^
実に面白かったです。
この後のシスターとの接触も期待できますが
このサブストーリーの意識した秘密の部分。。
その部分が9話で分かると言う事を書かれてしまってはかなり読み込んでしまいますねw
冗談ですよw
少し間を入れて休憩された方がいいかと思います。
下書きなど残されているのでしょうか?
思いついたストーリーなど一気に書き上げたいですが休息もまた必要だと思います。
あまり無理をなさらぬよう
更新頑張ってください^^