2024.11.22 (Fri)
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2010.01.28 (Thu)
この物語はフィクションです。
全てはメイプルストーリーの世界観を基にした架空の物語です。
──────これはまだ暗黒の魔法使いが猛威を振るっていた頃のお話。
暗黒の魔法使いの恐怖に脅えるこの時代に、一人の盗賊がおりました。
狩りの途中、モンスターに異変を感じた彼は、その原因を探しに行きます。
すると、どうやら何者かに操られていて、とある方向へと向かっていたのです。
そして、たどり着いた先は前に助けられた修道院でした。
モンスターに囲まれている中、必死でかき分けている子供達を見つけます。
彼は、情報収集の為に子供達を助けました。
今日の話は、彼らが町へたどり着いた所から始まります。
ガキ共を町まで連れて行き、あの状況について聞いてみた。
子供A:と、いうわけなんだよあんちゃん。
子供B:なんかあの修道院には魔力を倍増させる力があるんだって。
盗賊:・・・ふん、だから奴が狙っていたのか。で、アイツはどうした?
子供A:あいつ?ねえちゃんなら時間を稼ぐ為に修道院に残るって・・・
盗賊oO(まぁ、そんな所だろうな。)
いずれにせよ、あの数のモンスターに攻められたらいずれ力尽きるだろう。
無駄死にだな。実にくだらない。
子供C:ひゃぅ!
背中に張り付いているコイツを押し付ける。
聞きたいことは大体聞いた・・・長居は無用だった。
子供B:ぉ・・・とと・・・ふぅ、せーふ。
子供A:ん?あれ、あんちゃん?どこいくの?
盗賊:疑問は解けた。俺は帰る、じゃあ・・・
子供A:ま、待ってよあんちゃん!
子供B:おねえちゃんを助けてよぉ~;;
子供C:お、おねがいです、助けてくださいですっ!
食い下がってくるが、一刀両断する。
盗賊:断る。
モンスターに囲まれた時、修道院に残ると言う選択肢をしたのはアイツだ。
その結果死ぬというのなら、自己責任も良い所だ。
だが、次の一言で怒りが沸騰した。
子供A:で、でもあんちゃん一度助けてもらってるじゃないか!
盗賊:・・・あ゙?おいお前、もう一度言ってみろ。
子供達:・・・う、ぅぅ。
今のが怒りに触れた事に気づいたみたいだが、もう遅い。
盗賊:確かに手当てしてくれたけどな、そんな事俺が頼んだか?勝手に助けて今度は頼み事の押し付けか?ふざけるな!!だったらテメェらで助けに行けばいいだろうが!!!
子供A:う、ぅぅ・・・
子供B:ひ・・・ひぇぇ!
子供C:ぁ・・ぁぅ・・・
盗賊:別に俺はあの時死んでも構わなかった!そうゆう生き方を選んだからな!!
後悔はしていない、どうせついてこれる人間などいないのだから。
故に、俺はずっと一人で生きてきた・・・あの時からずっと!!
震え上がってるガキの頼み事を聞く理由など何もない!
盗賊:・・・フン!アイツみたいな善人は世の中にそうはいないんだよ!テメェの無力さを噛み締めながら死ね!!
子供A:・・・グス、ヒック。
子供B:う、あぁあぁぁぁん!
子供C:!!
盗賊:泣けば助けてもらえると思うなら一生泣いていろ。・・・なんだよ、さっさと放せ。
1人だけ泣かずに服を掴んできた。
泣かないのはそれなりに立派だが、正直しつこい。
盗賊:放さないなら腕ごと切り落とす、これは脅しじゃない。
服を掴んでいる手にナイフを当てて言った。
子供C・・・だ、だったら・・・っ!
盗賊:あ?
子供C:どうすれば、おねえちゃんを助けてくれるですか・・・っ!
子供AB:!!!
盗賊:・・・ほぉ?
少なからず感心した。
その表現なら一方的な頼み事ではない、取引になる。
もっとも、主導権はこちらにあるのだが。
盗賊:つまり、アイツの代わりにお前が死ねと俺が言ったらちゃんと死ぬんだな?
少し意地の悪い聞き返しかと内心思ったが、驚くことに即答だった。
子供C:はい。それでかまいませんです。
盗賊:・・・なんだと?
子供C:目の見える2人はともかく、わたしはきっとこのまま死ぬです。だったら、わたしよりおねえちゃんに生きて欲しいですっ!!
コイツに対する考えを改めないといけない。
・・・強い。
何も考えずに税金を払う貧民などよりずっと強い。
しかし・・・答えは変わらない。
盗賊:・・・意志は立派だが、俺は別にお前の命なんて欲しくない。それだけの覚悟があるなら他を当たれ。
子供C:・・・うぅ・・・。
といっても、あの状況を打破できる奴なんてそうはおらんが。
・・・ま、噂を聞く限りじゃ1人だな。
そんな事を考えていたら、後の2人もしがみついてきた。
子供A:あ、あんちゃん!俺たちなんでもするから!だ、だからねえちゃんを助けてっ!!
子供B:一生懸命がんばるから!おねがいっ!!
振り払っても離れない。
すでに泣いてなどいない、強い覚悟があった。
盗賊:・・・。
あの時、誰にも助けてもらえなかった。
だが、もし助けてくれる人がいたら一体どうしていたのだろう?
今のコイツらみたいに、必死になって懇願したではないのか?
盗賊:なんでも・・・と言ったな?
子供達:!!!!!!
盗賊:良いだろう、アイツは助けてやろう。代わりに死ぬよりも苦しい事が世の中にはあると言う事を教えてやる。
当然、脅しではない。しかし、
子供A:へへへ、なにがあっても平気だって!
子供B:うんうん!どんなに苦しくてもさ、
子供達:生きてるからっ!!
全員が笑っていた。
盗賊oO(・・・俺の負けだな・・・)
─────死に掛けてる人がいるのに、理由がないと助けちゃいけないんですか・・・っ!!
─────正直助からないと思いました・・・生きてくれて本当に良かった・・・っ!!
遺憾だが、アイツの教えは決して無駄じゃなかったって事だ。
そして、助けに行くと決まった今、ぐずぐずしてはいられない。
いくら魔力を倍増させる修道院に篭城しているとは言え、長くは持たないだろう。
そんなものに興味はないが、死んでもらっては取引を破る事になる。
だから・・・まずはコイツらにこの場から消えてもらう。
・・・アイツを助けても、コイツらがモンスターに殺されては意味が無いからな。
盗賊:おい、これを持て。
懐から魔石を取り出して渡した。
子供達:??
盗賊:死ぬような思い一回目はそれだ。その魔石には指定した場所に物を転送する力がある。コレで一旦俺の隠れ家に行ってもらう。
子供達:お、おお~!
盗賊:だがいいか?本来コレは物に使う。人間を転送した事はない。成功例も知らない。成功しても失敗しても死ぬかもしれない。覚悟が出来た奴から強く握り締めて意識を集中しろ。
子供A:へへへ、もう覚悟なんて出来てるよ!
子供B:隠れ家だって!どんなところかなぁ?
子供C:お、おねえちゃんをよろしくですっ!
「せーの!」と声を合わせ、フッと3人は消えた。大した覚悟だった。
盗賊:・・・さて、まだ生きてると良いが・・・。
急いで修道院へと向かうのだった。
続く(第十二話へ。)
面白くなってきましたねっ!
個人的には子供たちがバラバラになり、シスターと盗賊が子供探しに旅に出て欲しいところですが...........そうなるとかなり長編になりそうですのでそれはなさそうですが........(^_^;)
今回は盲目少女に少し泣けてきます...........
(つω;`)
>別に話を聞くだけなら1人だけでも良い事に。
無意識のうちに3人を導いた盗賊さん。
今回はクールですね。
ツンデレで言うところの「ツン」ですね。
心の葛藤はあったとは思いますが、
自分の生き方を貫いてらっっしゃる。
とは言え、リスクのある救助方法を
子供たちに自覚させるとともに、
「取引」の名のもとに、シスターを
救助する大義名分を手に入れたようにも
見えます。
なにやら、謎めいたセリフがちらほらと。
良いです良いです。
楽しみです。
昔イベ参加して最後(ヘネシスのクッカーズの所)まで行って窓で答えで、なかなか繋がらなかったのを覚えています><
> 雇用商人を使うという発想を一度試しておこうと思いまして・・・
言葉数が限定ですが良い発想ですね!
>
> 言い訳ついでに更に言い訳・・・今回のイベントはむしろオマケで、本命は今書いているメイポ小説だったりするのです。すでにイベントとの関連性が薄れてきてる小説ですが、良ければ足を運んでくださいm(_ _)m
途中まで読んでいます。創作出来る人間はすばらしいです。
> っていうか、相当昔の俺を知ってるみたいで驚きました。
叫んでいたのをたまたま見ただけです。イベントで名前を知っていたので。
> 昔も今も、メイプルを盛り上げようという気持ちは変わっておりません。空回り多いですけど。
空回っていると感じているのは気持ちが大きいからでしょう。空回っていると感じても、イベントを実行している。実行しているのは回っているから。螺旋の力ですね。(グレンラガン参照www)
>
> 2月にもイベントを行う予定なのでよろしければ・・・略。
私に時間が許してくれるならば参加します。
この返信はそちらのコメにもαでカキコしておきます。
U120で誰と聞かれた万*人ですよ。誰って聞かれても;;;困っちゃうよぉ;
さくらサーバーでもイベントを行ったのは素敵な行動です。他のサーバーでも行って欲しいなぁ。なんて思ったりね。