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製造元・・・ぽぷら。ゆる~くメイプル、だが譲れぬ一線がここにある。
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Updated   
2017.08.20 (Sun)
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Updated   
2010.02.07 (Sun)


この物語はフィクションです。

全てはメイプルストーリーの世界観を基にした架空の物語です。



──────これはまだ暗黒の魔法使いが猛威を振るっていた頃のお話。











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シスター:・・・。

子供達は無事に町まで辿りつけたのでしょうか。

いくら聖水を使った結界で守られてるとは言え、勘の良いモンスターなら気づいてしまうでしょう。

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シスターoO(後はもう、祈るだけですね・・・さて、)

窓の外を見ると、信じがたい数のモンスターがこちらを見ていました。

様々なモンスター唸り声が聞こえてくる・・・それにしても、

シスターoO(こ、これほどの数を集めるなんて・・・)

今までとは比べ物にならない、暗黒の魔法使いも本気と言うことだった。

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シスターoO(けれど私は、力尽きるまで祈り続けましょう)

ここが一秒でも長く修道院・・・いや私と父の家で在るために。

それが、私を拾ってくれた父への恩返し。

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シスター:全てのモンスターを浄化するのは無理でしょうね・・・ですが、そう簡単に院内へと進入させはしません・・・っ!!

私のではなく、父の使っていた聖書を取り出す。

正直、私では使いこなせない可能性が高い。

でも、私の使っている修行の為の聖書では、1秒でさえ守れないから・・・。

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シスターoO(まだ聖水が残っている間は、モンスターも襲いづらいでしょう・・・)

子供達に使った結界をこの修道院にも張ってあるからまだ少しの間は保つはず。

ペラペラとページをめくって、今私に必要な魔法を探し出す。

一回だけ、父が使っている所を見たあの魔法を・・・。

シスターoO(『精霊の守護』・・・『女神の祝福』・・・あ・・・見つけた・・・っ!!)

これで準備は万端・・・後は私次第・・・っ!

心を奮い立たせる。

成功しても、失敗してもきっと死ぬ。

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シスターoO(神よ・・・私に力をお貸し下さい・・・っ!!)

詠唱を始める。

父のようにスラスラと紡ぐ事は出来ないけど、それでも進めていく。

モンスターを1匹ずつ倒していたら間に合わない、かといって、聖水のような結界を自分の力で張ってもいずれ切れる。



だから、襲い掛かってくる全てのモンスターを一掃しないといけない。


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シスター:いきます・・・!『断罪の光』!!

聖水の効力が切れるのと同時に、魔法を放った。

空から光の洪水がモンスター達に降り注ぐ。

修道院を囲うようにして密集しているから避ける事は不可能・・・っ!

グオオオオオオオオオオオオオオオ!!

聞こえてくるのはモンスターの呻き声。

威力も範囲もまるで足りないけど・・・思った以上に上手に出来た。

もう一度・・・っ!そう思った時、

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ようやく自分が倒れている事に気がついた。

シスターoO(・・・1回で限界とは・・・我ながら情けない事ですね・・・いえ、むしろ1回でもこの魔法を使えた事が奇跡だったのでしょう・・・)

しかし立ち上がる事もできないとは・・・。

父は途切れることなく光を放ち続けたと言うのに。

・・・結局、何も守れなかった・・・。

ガチャ。

扉の開いた音がする。

シスターoO(・・・え?)

おかしい、モンスターなら扉から入ってくるなんて事はしない。

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盗賊:ったく、なんだよあの光は。巻き添え喰らうところだったぞ。

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シスター:!!!

盗賊:おい、何寝てやがる。起きろ。

シスター:す、すみません・・・身体に力が・・・でも、何故きてくれたのですか・・・?

盗賊:ガキ共と取引した。ちょっとじっとしてろよ。

シスター:取引・・・?でも、子供達は無事なのですね・・・っ!キャ!

うつ伏せから仰向けに体勢を変えられた。

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盗賊:いいから黙ってろ。

この人が何を始めるのか分からないけど、この一刻を争う状況で大丈夫なのか不安だった。

シスターoO(・・・一体何を・・・?)

倒れている私のお腹辺りに両手を置かれた。その両手が・・・とても熱い。

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盗賊:・・・っ!!『チャクラ』!!

次の瞬間、お腹から全身に温かい何かが巡るのを感じた。

うつろだった体の感覚が元に戻っていく。

力が入るのを確認してさっと立ち上がる。

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シスター:い、今のは・・・?

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盗賊:ちょっと気を練って流し込んだだけだ。じゃあ逃げるぞ。

シスター:そ、それじゃダメなんです・・・この地を守らないと・・・。

盗賊:ガキ共から聞いた。力を倍増させるんだろ?

シスター:は、はい。だから・・・



盗賊:知るか。



シスター:え・・・

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盗賊:俺はガキ共に『お前を助けて欲しい』と言われてる。ヤツの狙いがお前じゃなくて土地なら、この場から去れば事は成せる。だからこの修道院を守る必要はない。

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シスター:で、でも、暗黒の魔法使いがここを手に入れたら一体どうなるか・・・。

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盗賊:・・・お前、本当にそんな理由でここに残ったのか?

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シスター:!!!

鋭かった。

最初から分かりきっていた事。

相手が暗黒の魔法使いなら、未熟な私が勝てる見込みなんてないのだから。

それでも、私が最後まで残った理由は・・・、

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シスター:・・・ここしか、私の居場所はありません。最後までシスターとして務める事が、私を拾ってくれた亡くなった父への恩返しなんです・・・っ!!

打ち明けた本音・・・けれど彼は、静かに言った。

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盗賊:・・・そうか、なら死ね。

シスター:え・・・?

全身が硬直した。

盗賊:くだらない、実にくだらない・・・っ!さっきの理由のがまだマシだった・・・っ!!

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盗賊:お前本当にそれで恩返しになると思ってんのか?貰った命を捨てることが恩返しになると本気で思ってんのかっ?!

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シスター:!!!

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盗賊:人にあんな事ほざいたくせに自分は死ぬ気満々か?何が「またここで会うことになるでしょう」だ!?これがお前の描いてた再会の仕方か!?

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シスター:あ、あれは・・・子供達を養ってくれるかと思って・・・。

それを聞いた彼が止まった。

少し悩んだ後、恐ろしい事を言い出した。

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盗賊:・・・なら殺すか。あのガキ共。

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シスター:な、なにを・・・?!

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盗賊:なんで俺があんなガキ共を食わせねえといけないんだよ?お前連れて戻ってすぐ外に放り出す算段に決まってるだろうが。

シスター:そんな・・・

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盗賊:安心しろ、ガキ共が苦しまない様一瞬で首を刎ねてやるから。すでに死んでるかもしれないけどな。

あまりにも酷い言葉に意識が回らない。

殺す?子供達を?一瞬で?すでに死んでるかもしれない?

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シスター:や、やめて・・・ください。

駄目、それは駄目・・・っ!

盗賊:今から死ぬ人間の頼みなんて聞くかよ。それともハイハイ頷いて裏切った方がいいか?

シスター:・・・死にたくないです。

盗賊:あん?

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シスター:私だって!ここで皆と一緒に暮らしたかった!


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盗賊:・・・だったら選べ。ここで死んだ人間への恩返しで死ぬか、ここを捨ててガキ共引き連れて生きるか。

ここまで来て、2択に迫られてやっと気がついた。

修道院を守る、これだけなら父も喜ぶでしょう。

でも、守りきれずに死ぬのを喜ぶはずがない。

シスター:生きたい・・・っ!生きてればきっと良い事があるから・・・っ!!

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盗賊:結局ガキ共と同じ事を言いやがる・・・ってそりゃそうか・・・決まったならさっさと行くぞ。そろそろ俺の時間稼ぎも限界だ。

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シスター:え?・・・キャ!

ひょいと抱きかかえられた。

彼の首に手を回して安定を保つ、頬にある傷跡が目に入った。

盗賊:あまり暴れるなよ。だがしっかりつかまっていろ。落ちたら死ぬのはお前だからな。

コクコクと頷く・・・この体勢に緊張しすぎて声が出なかった。

ガチャ。

修道院の外に出る。



シスター:これは・・・?

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黒い影が凄い速さでモンスターの間を縫うように動いている。

影が通り過ぎた後は斬られていたり、縛られていたりと身動きが取れない状況になっていた。

さらにそれが後ろのモンスターの進行を妨げている・・・凄い。

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シスター:話していても修道院が襲われなかったのはこの影のおかげだったのですね・・・。

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盗賊:ったく・・・影の遠隔操作は神経使うんだぞ。戻れ!『シャドーパートナー』!

彼がそう口にした瞬間、影が消えた。

と思ったら、私達の後ろをピタリとついてきている。

シスターoO(こんな事が出来るのに、何故あのような大怪我をしたのでしょう?)

両手のふさがった状態でも軽快に動く彼に疑問を持った。

シスター:あの・・・ひょっとして全部倒せたりしませんか・・・?

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盗賊:・・・おい、まだ修道院諦めてないのかよ?

シスター:い、いえ、でも気になったものですから・・・。

盗賊:出来るに決まってるだろ。だがな・・・やってたら夜が明けるし、何より疲れるからな。

一体何匹いると思ってるんだよ・・・?そうブツブツと呟いた。

ダンッ!とジャンプして見晴らしの良い修道院の屋根の上に立つ。

どの方向見てもモンスターしかいなかった。

シスター:『断罪の光』1回くらいでは意味なんてなかったんですね・・・。

盗賊:・・・あの空から降り注いだ光の事か?大した魔法だったが威力と範囲不足だったな・・・おいしょんぼりするなよ。

指摘が的確すぎて落ち込んだ。

盗賊:まぁいい、行くぞ。

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彼は私を抱えて翔け出した。

モンスターをかいくぐり、空中でさえ方向を変える。

ふと、彼の噂を思い出す。



─────どんなに険しい山や荒野も、彼を阻む事は出来ない。

─────疾風となって世界を翔ける。

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シスターoO(凄い・・・)

不謹慎だけど、まるで自分が風なったような感覚に心が踊ってしまうのだった。




続く(第十三話へ。)

あとがき~この小説における職業について~



暗黒の魔法使いがまだ封印されてない相当昔の時代と言う事で、確立された職業がまだ存在していないと言う発想になっています。

例えば戦士と呼ばれる人ならヒーロー、パラディン、ダークナイトのスキルをどれも習得する事が出来ます。

つまり本編の盗賊は、現世の投げと斬り両方のスキルを習得している可能性があります。



しかも、まだスキル名が正しく決められておりません。

再び戦士で例えると、昔は『パワーストライク』と言う名前などなく、別呼称で使っている人が沢山います。

イメージとしてはスキルにマクロ名を付ける事の逆です。

今までオリジナルのネーミングだったのが、のちに『パワーストライク』という名前で定着した訳です。

本編のシスターが使った魔法『断罪の光』も、現世では違う名前として存在するスキルかもしれません。

盗賊がシャドパを遠隔操作できたのも、昔はこうゆう使い方をする人もいた。って感じです。



アランなんかまさにそうだと思うんですよね、彼特有の技だったから『戦士』として伝承されなかった。

カテゴリーも職業じゃなくて『アラン』って人ですし。



ではまた次回に。


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